僕の詩とか

自作の詩や日常のことなどを

詩集 壮大なる粋な計らいで責めていく奇形パンデミックのための抒情詩集 第四詩

4.青い空(タイピングの練習のための)

 

地下から覗いた空は青いだけだった

なんでこんな青いんだっていうくらい

ひたすら泣きそうな青だった

生きがいを剥ぎ取られ鞭は与えられ

 

一生生きていたいと願う生きたがりやが戯れるのは

一途なまでに結果に従順な寿命というそれ

そんなものの上にひたすら泣きそうなくらいに

青さばかり見せつける空がただ青く青く深く濃く

 

きれいなものの一生を憐むようにぼくは悩殺される

生きて来なかった方が良かったもののようにそれは納札される

信じられないように燦然と忌み嫌った伽藍の朽ちつつある柱の下に

それはやがて剥がれ落ち即ちぼくはそのまま土とも相入れず

 

苛立っても仕方ないのに

ぼくはさっさといきたいのだ

いつまでも気管を働かせ

笑ういとまも無いくらいに

こんなに息づいているのに

風すらも見向きもしないような

じっと壁面にしがみ付いている千社札

これを如何としてみようとするのか

これを如何としてみようとするのか

それを考えるのももどかしいくらい

ぼくはすでに息づくのをやめている

笑ういとまも無いくらい

気管は停止し

ささっとぼくは

すこやかに逝く

 

 

 

 

 

今日の詩は暗いです。

でもどこかに希望が垣間見えるわけでもありません。

緊急事態宣言という非常事態宣言が出されていますが、戦後始めてとなる国民の自由を間接的に奪う状態にかなり戸惑われている方もいらっしゃると思います。

今回の自粛という名を借りたある種命令のようなものは国民の心に直接働きかけて半ばマインドコントロールのように、あなたが外出すれば沢山の命を奪う結果になるのですよと、心の中に刻まれていきます。

だれもが自分が悪者になりたくないからそれは服従しますよね。そこに今回の新型コロナウイルスのずる賢さというか厭らしさを感じます。

今回のことでは政府の対応が悪いとかオリンピックのせいだとか自粛しないで出掛けているならず者がいるだとか、同じく自粛を無視して営業している店があるだとか、色々一家言があると思いますが、それでも一番悪いのは誰でもなく、全ての元凶は新型コロナウイルスなのでしょう。

どれが正解か今の状態では本当に分からないと思います。ただ一つ言えることはぼくらの敵は他人ではありません。

ぼくらの敵は新型コロナウイルスという微生物です。

と、そんな意味を込めて書いた詩ではありません。

この詩は好きな人の家に向かう電車の中で書き始めて、その好きな人との恋にも破れ、書き始めてから二週間後の今日ようやく完成した意欲作なので、恋愛のことをふんだんに盛り込んだというわけでもなく、ただ電車の窓より空の青いのを見て何となく書いているうちにこんな状態になったというそれだけの作品ですが意欲作です。

以上、今日のタイピング練習を終わります。