詩集 壮大なる粋な計らいで責めていく奇形パンデミックのための抒情詩集 序詩
1.色々な欠点の中の異常な記述について
綺麗な曇り空の下ぼくは今日も
ほんとうにすてきな曇り空だからぼくは何の躊躇もなく
今日という日を今日という空気を思いっきり肺に吸い込むのだ
熱が38℃まであがったけれども心配はいらない
ぼくには壮大なる母がいるから心配はいらない
何よりも大きな大海なる母にうつる心配などない
こうやって元気に生きている母に何の心配もいらない
それは本当にあまりにも綺麗なすてきな曇り空だったから
小難しいことも小賢しいことも何も考えずに
今日を生きているし今日を信じているし今日を見つめている
本当に何でも無い景色の1点を見詰めるように
ファンファーレと熱狂は曲名でなくて1984がそれだと
急に気付いて異常なまでに自分がはずかしくなるそれが最も本日の
感情的な小ぎれいな緊急事態宣言下のぼくの求心的パンデミック
以上までが僕の新しい詩集の始まりを告げる詩です。
こういうご時世だからこそこういう詩を書きたいと思いました。
こういうご時世だからこそぼくのインスピレーションがフルスロットルになってくれると思い込みました。
頑張るとか頑張らないとかそれ以前に存在していることの意義を、しかもこの時代に、それをよく考えつつ、何も考えない体の詩を書き続けます。
坂之上放肆