僕の詩とか

自作の詩や日常のことなどを

眠いね/坂之上放肆

眠いね/坂之上放肆 眠い としか 言いようが ない けれども 詩を書かないと いけない じゃないと しんでしまう から いきるために 眠いのを こらえて いっしょうけんめい いっしょ う けんめい 眠い としか 言いようが ない 生存率 知らないね 眠いね 生きる…

ふたりの狂人の恋のうた/坂之上放肆

ふたりの狂人の恋のうた/坂之上放肆 生憎の天気の日に 会いに行くよ君の所に 挨拶が嫌いな君は 愛に渇望した夢の君 誕生日に鍵をもらい 単純に喜んでいた僕の 単なる心は生涯の君を夢み 単なる君は障害を先に見ず 曖昧な愛のために 会いに行く僕は怖じ気づ…

心象浅草流転図/坂之上放肆

心象浅草流転図/坂之上放肆 荒んだ浅草の商店街を 荒んだと表現したいのは 何故だろう 昭和っぽい アジアっぽい 屋台のような店の連なりを 横目で見ながら 僕の心は多分 外国の人のそれの様に 否 そこから旅行の楽しみを 無残に切り落とした様に 不安に戦い…

直情の頂点にて/坂之上放肆

直情の頂点にて/坂之上放肆 胸が重いってことは心が壊れているのかもね そんなこと誰にだっておなじかもしれないね 夜景の中でテールランプが赤く連なっている それを面白いとは思わない帰路を急ぐ月給取りたち 彼らも多分胸が重いのかもしれないけれども …

心をぶっ潰された人に捧ぐ/坂之上放肆

心をぶっ潰された人に捧ぐ/坂之上放肆 心をぶっ潰された人について 他人は元より友人や家族すら その不幸を喜び申し上げます とやらぽつりと言うような人に 可哀想と思うのは勝手だけど 逆に激昂するのも勝手だけど その人は心をぶっ潰された人だから その…

ある美術館の付随する修繕中の庭園に建つ美術館にて/坂之上放肆

ある美術館の付随する修繕中の庭園に建つ美術館にて/坂之上放肆 エミール・ガレの何かが密集して点在する空間で そこはおとぎ話のように古い空間で人も点在する 僕は少しばかりの乱呼吸を整え若干の熱を感じながら その何かをそしてその空間に鑑賞という行…

寂しがり屋が暗がりと戯れる/坂之上放肆

寂しがり屋が暗がりと戯れる/坂之上放肆 このくらい部屋に想い出はあるのかないのか どのくらい想い出はこの部屋にあるのかないのか ただ今がこの瞬間がつらいだけの空虚さなのか このくらい部屋に分秒は埃のように積もりつつ あいつが帰ってくるまでのこの…